話題のMCTオイルは魔法のオイル?
最近目にするMCTオイルという油が、ダイエットに良いと話題になっていますよね。
なぜ油を摂取するにも関わらず痩せると言われるのでしょうか。
今回は魔法のような、話題の油についてのお話です!
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MCTオイルは油なので、最初は簡単に脂質やよく使っている油脂について説明した後に詳しく解説していきます♪
正しい食の知識はダイエットと健康にはなくてはならないものです。
是非参考にしてみてくださいね。
脂質とは
脂質は三大栄養素の一つで、構造や機能は多岐にわたる。
運動や体温の保持、臓器の保護、エネルギー貯蔵、細胞膜構成、ホルモンの材料、必須脂肪酸・脂溶性ビタミンの供給源などにかかわる。
脂質1gあたり9Kcalの熱量を持つ。
✅脂質は人が活発に活動したり、生命を維持していくのには欠かせない栄養素なんですね👍
脂肪と油
目に見える最もなじみのある脂質は油脂(脂肪と油)です。
脂肪(Fat)
ラードやバターなど動物性由来。
室温で固体のもの。
油(Oil)
大豆油、オリーブオイルなど植物性由来。
常温で液体のもの。
加工油脂
植物油、動物油に水素添加など行ったもの。マーガリン、ショートニングなど。
マーガリン・・食用油脂を乳化したもので油脂含有量が80%以上のもの。
油脂含有量が80%以下のものはファットスプレッドと呼ばれる。
✅油と脂の違いは分かりましたか?
お肉や魚によく”脂ののった”という表現をしますよね。
これは動物性だから”脂”のほうの漢字を使っているのです♪
MCTオイルについて
以前勤めていた病院ではMCTオイルを癲癇患者さんによく使用していました。
その当時はここまで知名度のなかった油ですが、最近よくメディアで取り上げれるなど、ダイエット目的の方の使用が増え、コンビニでもMCTオイル入り商品を見かけます。
MCTオイル(Medium Chain Triglyceride)
「ヤシ・パーム・ココナッツオイル」から作られた中鎖脂肪酸100%のオイル。
スポーツ界、医療、介護の現場でも幅広く利用されている。
特徴
◎すぐにエネルギーに変わるため脂肪として蓄積されにくい。
◎脂肪燃焼効果がある。
◎無味無臭でくせがない。
✅脂肪に変わりにくいだけではなく、エネルギーに変わりやすく脂肪燃焼効果が高い。
ダイエットと中鎖脂肪酸
MCTオイルに含まれている中鎖脂肪酸は、一般的なオイルに含まれる長鎖脂肪酸とはカラダの中に入る経路が異なります。
なたね油などに含まれる長鎖脂肪酸は、消化・吸収されたあと、脂肪組織などにいったん蓄えられて、必要に応じてエネルギーとして使われます。
MCTオイルに含まれる中鎖脂肪酸は小腸から直接吸収されて肝臓で分解されるため、すぐにエネルギー分解されます。
中鎖脂肪酸は牛乳などにも含まれますが、MCTオイルは100%中鎖脂肪酸なので食品に含まれるほかの栄養素の吸収率に左右されることなく、純粋に摂取できるのです。
MCTオイルのデメリットや安全性
◎摂りすぎると太る
◎消化機能に異変をきたす場合がる
◎高温調理では煙が立つなど使い方に注意が必要
◎臨床データが少なく効果や副作用など解明されていない部分も多い
こちらも油なので1日の必要摂取量以上に摂りすぎるのは当然太ります💦
きちんとエネルギー消費ができるトレーニング当日に適量取り入れてみるとエネルギー過多が起こることはないと思います。
たくさん摂るとおなかを壊すなどの危険があるので最初は1日に小さじ1杯から始めて様子を見ていくと安心です。
高温調理には向かず、サラダにドレッシングとしてかける、コーヒーに混ぜるなど熱を加えない調理がおすすめです。
気になる安全性は?
こういった食材が本当に効果があるのか、健康被害はどうなのか、それを検証するためにはたくさんの人数で検証しなければならず、健康被害は何年も経たなければ出てこないものもあるんです。
最近の例でいうと、持てはやされていたココナッツオイルが、実は発がん性がある、ホルモン異常を起こす、などの健康被害が起こることが数年たって言われるようになりました。
MCTオイルも同様に副作用についてはまだまだすべてが解明されているわけではないのです・・・。
✅効果も同様にまだまだ研究途中です。
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これまで専門家の指導の下で使われることが多かったMCTオイルです。
MCTオイルは中鎖脂肪酸を100%摂取できますが、食品から摂るのであれば中鎖脂肪酸の含有量は少なくなります。
しかし中鎖脂肪酸を含む食品はそのほかの栄養素も多く含むため、健康をサポートするというメリットはMCTオイルと同じくらいあります。
大切なのは自分がどの栄養素をどうやって摂取していきたいのかを明確にして使うことです😉
※健康やダイエットにはたくさんの要因がかかわってきます。
この記事はMCTオイルを推奨・否定しているものではありません。
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